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慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)とは

慢性に経過する腎臓病の原因にかかわらず、下記のいずれかを認めるものをすべて慢性腎臓病と国際的に定義します。

  1. 3ヶ月以上継続する腎臓の構造的・機能的障害
  2. 3ヶ月以上継続する糸球体濾過量 (glomerular filtration rate: GFR) 60 mL/分/1.73 m2 未満

CKDを診断するために、まず、年齢・性別・血清クレアチニン濃度によるGFR換算式で推算糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate: eGFR)を計算し、eGFRが 60 mL/min/1.73 m2 未満の場合にCKDと診断します。また、eGFRが 60 mL/min/1.73 m2 以上の場合には、クレアチニン補正尿中アルブミン濃度(以下、尿中アルブミンと略す)が 30 mg/g Cr 以上または尿蛋白陽性であればCKDと診断します。尿蛋白(−)や(±)であっても尿中アルブミン 30 mg/g Cr 以上のこともあり、尿蛋白(1+)であっても尿中アルブミン 30 mg/g Cr未満のこともあり、尿蛋白(−)〜(1+)の場合には、尿中アルブミン濃度も測定することが望ましいと考えています。なお、尿中アルブミンは、採尿方法や測定方法により基準値が異なるので、注意が必要です。よって、尿中アルブミン 30 mg/g Cr 以上の場合には、早朝尿などで尿中アルブミンを測定することも必要です。
国際的なCKDステージ分類の基準を(表)に示します。

Eメール kidney-dts@ckdjapan.jpまでお送りください

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